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糖質をとりすぎていませんか?

糖質は、炭水化物とも呼ばれます。穀類や甘いものに多く含まれ、エネルギー源の代表格であることは、よくご存じでしょう。
糖質は体内に入ると腸でブドウ糖に分解されます。それが、肝臓に運び込まれてエネルギー源として使われます。その際、エネルギーとして消費されなかったものは、グリコーゲンとして肝臓にたくわえられます。それでも余ったブドウ糖が、中性脂肪として脂肪組織の中にたくわえられるのです。

糖質の中でもショ糖(砂糖類)や果糖(果物類)は、体内に入るとすぐに分解・吸収され、インスリンによって中性脂肪に合成されます。つまり甘いものや果物をたくさん食べると、中性脂肪がどんどん合成され、そのほとんどが体内にたくわえられてしまいます。中性脂肪がふえると善玉コレステロール(HDL)が減り、悪玉コレステロール(LDL)が増えてしまいます。また、中性脂肪が血管の壁に付着する原因にもなります。

●砂糖・ミルク入りコーヒーは、四杯でご飯一膳分のカロリーになる

ケーキやチョコレートなど、甘いものは、少量でも高カロリーだということはだれでも知っていると思いますが、これらにはコレステロールもかなり含まれています。また、清涼飲料水は、甘味料としてかなりの量の砂糖やハチミツが使われています。夏などは、のどの乾きをいやすためについ飲んでしまいますが、これも、糖質の摂取が増えることにつながります。

砂糖のエネルギー壁は、約10グラム(スプーン2〜3杯)で、およそ40キロカロリーあります。ふだん、何気なく飲んでいるコーヒーや紅茶も、砂糖やクリームを入れて一日に四杯飲んだとすると、ご飯一膳分ぐらいのエネルギーを摂取したことになります。

特別甘いものが好きというわけではない、という人でも、糖質は知らず知らずにうちにとりすぎていることが少なくありませんから、注意が必要です。
果物や甘いもの、清涼飲料水などのとりすぎで中性脂肪がふえてしまった例をたくさん紹介しています。これら糖質の摂取にはじゅうぶん気をつけてください。