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こんな食習慣が身についていませんか?①

 

●食事は一日二回、朝食抜きですませてしまっている

朝、食事をしない人がふえています。また、食事の回数をへらすことでダイエットしようとする人もいます。ですが朝食を抜いてしまうと、午前中の活動のためのエネルギーが不足してしまい、記憶力や判断力の低下につながります。

またそれだけでなはく、一回の食事の量が増えてしまいかえって肥満につながります。食事の回数が減ってそれが習慣になると、体は次の食事までのエネルギーを体内にたくわえておこうとします。もう少し専門的にいうと、インスリンの分泌が盛んになり、肝臓では貯蓄用のエネルギーとして、中性脂肪がたくさん作られます。加えて空腹状態では、コレステロールも余分に作られます。つまり、空腹でありながら、体内は中性脂肪とコレステロールで一杯、という状態になるのです。

中性脂肪をへらし、肥満を解消するには、決まった時間に一日三度、きちんと食事をとることが大切です。

●よく間食をする

間食で食べるものには、スナック菓子やケーキ類、せんべいなど、糖質・脂質を含んでいるものが多いものです。これらは当然、中性脂肪やコレステロールをふやす要因になります。つまり、肥満の原因でもあります。

三度の食事をきちんととっていれば、間食をがまんできないほど、おなかがすくことはないはずです。間食の多い人は、不規則な食生活が習慣化するという悪循環に陥っているということもできます。肥満の防止・解消には、間食をしないことが大切ですが、そのためには規則正しい三度の食事が前提となります。

どうしても口さみしいときには、ゼリーやところてん、ヨーグルトなど、低カロリーのものを食べるようにしましょう。

●夜遅くに食べることが多い

私たちの体は、昼間と夜とで消化・吸収のサイクルが異なっています。昼間は交感神経(血流や発汗、内臓の働きなどをコントロールする自律神経)の興奮が強く、消化能力が高まりますが、夜間は副交感神経(交感神経と措抗する機能をもつ自律神経)が興奮し、吸収能力が高まります。つまり、夜は栄養を体内にとり入れる時間帯なのです。

また、食事をすると、その後でコレステロールと中性脂肪が含まれるカィロミクロン・レムナントという粒子が血液中に出てきますが、これは食後5〜6時間でほとんど血液中から体内に吸収されてしまいます。ところが、私たちが眠っている間はこの吸収活動も休止状態になります。夜遅くに食事をすると、吸収に必要な5〜6時間が経過する前に床についてしまうため、カイロミクロン・レムナントは吸収されないまま血管壁に残り、血管を傷つける原因になります。

夜遅くなってからの飲食は、肥満への最短距離になってしまうのです。