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食事の量を見直す

●標準体重から適正なエネルギー摂取量を気る

コレステロールや中性脂肪値の高い人、また病気を合併している人は、食べすぎで肥満になっていることが多いのが現実です。そのような人は、体重をへらすことが先決です。間食やアルコールを含めて、まずは食事の量をへらすことを考えなくてはなりません。


では、どのぐらいの量を食べるのが適正なのか。これを知るためには、標準体重から必要なエネルギー量を割り出す計算を用います。
標準体重は、身長(単位・メートル)の二乗に22をかけて算出します。これに25〜35をかけて出た数値が、一日に要する適正なエネルギー量(カロリー)となります。
たとえば、身長170センチの人であれば、1.7×1.7×22で標準体重は63・58キロとなります。これに25をかけると約1,600、35をかけると約2,200ですから、この人の適切な摂取エネルギーは、一日1,600キロカロリーから2200キロカロリーということになるわけです。

●甘いもの、脂肪の多いもの、アルコールからへらす

減量というと、主食をへらそうとする人が少なくないようですが、ご飯は糖質の中でも消化・吸収が遅く腹持ちがよく、食べたという満足感も得られます。また、ご飯はへらし
すぎるとエネルギー不足になってしまいます。
主食はむしろへらさずに、おかずの中の脂っこいもの、脂肪分の多いもの、それにアルコールやお菓子類などの間食をへらすようにすべきです。

 

●次第に減らすコツは「腹八分目」と「ゆっくり食べること」

食事を抜いたり、急に激しい運動を始めたりという極端な減量は、エネルギーの代謝(老廃物などを取り除き、新しいものと入れ替える働き)のバランスを乱すなど、かえって体調を崩す原因になります。
正しく無理なく減量するには、栄養バランスのよい食事を、きちんと一日三度とることが大切です。

その際、ゆっくりとよくかんで食べること、おなかいつぱいになるまで食べないで、腹八分目で箸を置くことがポイントです。早食い、大食いの習慣がついてしまっていると、最初のうちはつらいかもしれません。けれど、よくかんでゆっくりと食べると、少ない量でも満腹感が得られ、しだいに慣れてきます。