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生活習慣を見直そう

体内の中性脂肪やコレステロールの量は、食事をはじめとする生活習慣に大きく左右されます。検査値が少し高いうちならば、毎日の生活習慣を見直すことで、かなりへらすことができます。逆に、少し気を抜くと、すぐにまた元に戻ってしまいます。


コレステロールは薬で下げることもできるようになりましたが、これにも限界があり、生活習慣が改善されなければ、薬をやめたとたんにまた上がってしまいます。中性脂肪の場合は、薬だけでコントロールすることはコレステロールよりも難しく、生活習慣の改善がもっとも有効な予防であり、治療法でもあるのです。


そこで、中性脂肪をふやさないための日常のキーポイントをあげてみましょう。

 

自分の肥満度を知っていますか?

中性脂肪が過剰になると、肥満が起こります。自分が肥満かどうかは、たいていの人は自覚しているものですが、皮下ではなく内臓の周りに脂肪が蓄積される内臓脂肪型の肥満の場合は、ほとんど自覚がないこともあります。


そこで、きちんとした測定に従って、自分が肥満なのかどうか、もしも肥満なら、改善や治療をしなければいけないのか、などを知ることも大切です。
肥満度の測定方法はいくつかありますが、もっとも一般的に知られているのが、「ブローカ指数」と呼ばれるものです。ブローカ指数では、身長から100を引いたものに0.9をかけて出た数字を、標準体重とします。


けれど、この方法では、身長の低い人は標準体重が軽めに、身長の高い人は標準体重が重めになってしまいます。そこで最近では、「ボディー・マス・インデックス(BMI)方式」(ケトレー指数)という方法を用いることが多くなっています。この方式では、体重を身長(単位・メートル)の二乗で割り、算出された数字が標準値の22よりどのくらい多いか少ないかで、肥満度を測ります。出た数字が24以上26.5未満なら肥満ぎみ、26.5以上なら明らかな肥満ということになります。