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必要以上に食べていませんか?

私たちは、生きていくために必要なさまざまな栄養を、食物から得ています。中性脂肪をふやさないためには、それら栄養の中でも特に「熱量素」と呼ばれている脂質、糖質(炭水化物)、たんぱく質の摂取量に注意することが必要です。なぜかというと、エネルギーとして使われるこれらの物質は、余ると中性脂肪として体内にたくわえられるものだからです。肥満は、余った脂質が中性脂肪として、体のあちこちに蓄積されて起こります。


現代人の生活は、昔に比べてはるかに便利になっています。同じことをするにしても、昔は時間をかけ、体を使って行っていたことが、今はボタン一つですんでしまう、ということも少なくありません。摂取するエネルギー量はふえているのに、消費するエネルギー量は減少するという傾向にあり、どうしてもエネルギーの収支バランスが崩れがちです。


エネルギー消費量はまた、歳とともに減っていきます。運動量の減少はもちろん、老化に伴い、細胞レベルでの代謝能力も落ちてくるからです。にもかかわらず、若いころと同じ食習慣を続けていると、やがてたくさんの過剰エネルギーが、中性脂肪として体内にたくわえられる結果となります。